2024.04.16

【調査レポート】新社会人9割が生理痛やPMSの不安。先輩社会人6割が「生理痛やPMSで休みにくい」「仕事のパフォーマンスに影響」

調査サマリー

■学生時代は休むことで対処できた生理痛やPMS、社会人になったらどうすればいい?生理痛やPMSの不調を抱える新社会人の9割が新生活に不安を感じている。

先輩社会人の6割弱は「生理痛やPMSを理由に休みにくい」「仕事のパフォーマンスに影響が出る」と回答。新社会人の想像以上に、先輩社会人は生理痛やPMSを理由に休みづらく、仕事に影響が出ると感じている。

休暇制度利用や周囲の理解などの対策は、新社会人の”理想”と先輩社会人の”現実”にギャップがある。

■新社会人の約5人に1人が低用量ピルの服用を検討している。

調査概要

・調査期間:2024年4月1日~4月3日

・調査対象:生理痛やPMSの不調を抱える新社会人の女性100人、生理痛やPMSの不調を抱える社会人2年目~4年目の女性300人

・調査方法:インターネット調査

※構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しています。合計しても100%にならない場合があります。

※本調査結果は、広くご活用ください。データの引用・転載時にはクレジット「PMS対策アプリ『ケアミー』調べ」を明記していただくようお願いいたします。

調査詳細

■学生時代は休むことで対処できた生理痛やPMS、社会人になったらどうすればいい?生理痛やPMSの不調を抱える新社会人の9割が新生活に不安

生理痛やPMSの不調を抱える新社会人女性100名に対し、社会人生活を送る上で、生理に関する不調について不安があるか尋ねたところ、43.6%が「とても不安がある」、50.9%が「少し不安がある」と回答。9割以上が新生活に不安を抱えていることが分かりました。

具体的に不安を感じることについては、「学生時代は、PMSの症状がひどいときには授業を休むことで対処できたが、社会人になったら生理痛やPMSを理由に休みにくくなるのではないか」「情緒不安になり、周囲の人とコミュニケーションに支障が出るのではないか」「仕事のパフォーマンスに影響が出てしまうのではないか」などのコメントが寄せられました。

■先輩社会人の6割弱は「生理痛やPMSを理由に休みにくい」「仕事のパフォーマンスに影響が出る」と回答

さらに、新社会人100人と先輩社会人300人を対象とした調査では、先輩社会人の6割弱が「生理痛やPMSを理由に休みにくい」「仕事のパフォーマンスに影響が出る」と回答しました。一方、新社会人では、「生理痛やPMSを理由に休みにくいのでは?」「仕事のパフォーマンスに影響が出るのでは?」という不安を抱える人は5割弱でした。この結果から、新社会人が想像している以上に、先輩社会人は生理痛やPMSを理由に休みづらく、仕事に影響が出ると感じていることが分かります。

■休暇制度利用や周囲の理解などの対策、新社会人の”理想”と先輩社会人の”現実”にギャップ

このような不安や困りごとについて、新社会人がどのような対策を考えているのか、また先輩社会人が実際にどのような対策をとっているのか調査しました。

生理痛やPMSを理由に、休暇制度や在宅勤務制度など会社の制度を利用している先輩社会人の割合は、新社会人の約半分に留まりました。理由としては、「上司に生理が理由だと話しにくい」「他の人が利用しているか分からないから申請しづらい」「不調のたびに、柔軟にスケジュールを調整できない」などが挙げられました。

この結果から、新社会人の理想と先輩社会人の現実にはギャップがあり、不調を感じていても、実際には休暇を取得したり勤務を調整したりしづらいという実態が見えてきました。また、生理痛やPMSのことを上司や同僚に話す先輩社会人の割合も新社会人の約半数にとどまり、周囲の理解を得たいと思っていても、実際にはハードルが高いことが分かります。

■新社会人の約5人に1人が低用量ピルの服用を検討

さらに、生理痛やPMSへの対策として、低用量ピルの服用を検討している新社会人の割合は23.1%でした。日本のピル服用率は2.9%(※4)ですが、生理痛やPMSの不調を抱える新社会人では、約5人に1人が低用量ピルに関心を持っています。生理に関する不調は我慢してしまいがちですが、少しでも不調を感じたら婦人科を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

(※4)国連「避妊法2019(Contraceptive Use by Method 2019)」

調査結果について当社の見解

生理痛やPMSを理由に休暇を取得したり、周囲の理解を得たいと思っていても、実際にはハードルが高いと感じる女性が多いのが現状です。企業側は、休暇制度の整備だけでなく、女性特有の健康課題について周囲の理解を深め、休暇を取りやすい環境を整備することが重要です。

また、生理痛やPMSなど、生理に関する不調は我慢せず、適切な治療を受けることで、仕事のパフォーマンスの低下を防ぐことができます。低用量ピルをはじめ、さまざまな対処法があります。女性の健康をサポートする医療へのアクセスが整い、一人ひとりが自分に合った治療法を選択できることも重要だと当社は考えています。

当社の提供するPMS対策アプリ「ケアミー」は、精神的・身体的な不調の記録をもとに今後の不調の予測ができる機能や、婦人科受診の必要性などを気軽に相談できる相談チャット機能を備え、PMSに悩む女性をサポートしています。こうしたサービスの提供を通して、働く女性の生産性向上やキャリアを断念する女性の減少を目指し、働く上でのジェンダーギャップの解消に貢献してまいります。

メディア関係者の方へ

今回のリリース内容に関する取材、インタビューをお待ちしております。 「生理やPMSの課題」「男性への啓発の重要性」「フェムテック」ほか、「女性の健康課題」「健康経営」「女性の活躍推進」「ジェンダーギャップ」「妊娠・不妊」「ピル・緊急避妊薬」「包括的性教育」など、様々な切り口での情報提供が可能です。お気軽にご連絡ください。