2024.05.08
【調査レポート】母親の約3人に1人が産後のPMSがひどくなったと実感。夫や子どもの些細な行動にイライラし、自己嫌悪に陥るケースも。
■母親の約3人に1人が、産後にPMSがひどくなったと感じている。約半数が「夫の些細な行動にイライラ」
■PMSへの対策は「睡眠」「無理をしない」などのセルフケアが上位に
■何も対策していない人は3割弱。理由は「どのような対策をとればいいか分からない」が最多
■家族やパートナーにしてもらって嬉しかったことTOP3
「率先して家事をしてくれた」「率先して育児をしてくれた」「家事や育児から離れられる、ひとりの時間をくれた」
・調査期間:2024年4月19日~4月19日
・調査対象:20歳-40歳の母親400人
・調査方法:インターネット調査
※構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しています。合計しても100%にならない場合があります。
※本調査結果は、広くご活用ください。データの引用・転載時にはクレジット「PMS対策アプリ『ケアミー』調べ」を明記していただくようお願いいたします。
20歳から40歳の母親400人に対し、産後のPMSに変化があったか尋ねたところ、32.0%が「ひどくなった」と回答しました。
産後にPMSの不調を感じている人に、「PMSが原因で困っていること」について尋ねたところ、最も多かったのは、「夫・パートナーの些細な行動にイライラする」という回答で47.9%でした。次いで、「子どもの些細な行動にイライラしてしまう」が43.8%、「やる気が起きず家事が雑になってしまう」が37.7%という結果でした。また、感情的に振舞ったことで自己嫌悪に陥る人や、夫とギクシャクしたり、離婚を考えてしまう人がいることも分かりました。
「PMSの不調に対して、どんな対策をしているか」を尋ねたところ、対策方法として最も多かったのは、「睡眠をとる」という回答で31.5%でした。次いで、「無理をしない」が29.5%、「自分を甘やかす」が24.7%という結果でした。ピルや漢方を飲む、婦人科で相談するなど医療機関を利用するよりも、セルフケアで対処している人が多いことが分かります。一方、「何も対策していない」と回答した人は28.1%で、不調を感じていても3割弱の人は何も対策していないことが明らかになりました。
PMSの不調に「対策していない」と答えた人に対し、その理由を聞きました。最も多かったのは、「どのような対策をとればいいか分からない」という回答で、43.9%となりました。次いで、「特別な対策をするほどの症状ではないと感じるから」が26.8%、「費用がかかる」が19.5%でした。
産後にPMSによる不調を感じている人に、「PMSで体調やメンタルの状態が優れないときに、家族やパートナーにしてもらって嬉しかったこと」について尋ねたところ、最も多かったのは、「率先して家事をしてくれた」という回答で34.1%、次いで「率先して育児をしてくれた」が21.7%、「家事や育児から離れられる、ひとりの時間をくれた」が16.3%という結果となりました。その他、「そっとしておいてくれた」、「理解しようとしてくれた」、「話を聞いてくれた」といった対応が嬉しかったという声もありました。それぞれ、具体的なエピソードと一緒にご紹介します。
【率先して家事をしてくれた】
PMSで体調が悪い時、ご飯を全て作ってくれた。(33歳) |
夫に相談して分担作業を増やしてもらった。(35歳) |
ご飯を作ってくれたり、買い物など率先してサポートしてくれた。(36歳) |
イライラしたり、吐き気がしたりと体調に影響があるので、夫も子供も自分ができる家事を手伝ってくれる。(38歳) |
【率先して育児をしてくれた】
夫に子供の面倒を見てもらっている間に、昼寝をした。(30歳) |
体調がすぐれないことを伝えて自分からご飯を作ってくれたり子どもの世話を進んでしてくれた。(30歳) |
ご飯の支度や子供と一緒にお風呂に入ってくれる。(35歳) |
PMS歴が長いので夫に辛いといえば当たり前のように受け入れてくれる。ダウンしている間は代わりに家事育児をしてくれる。(39歳) |
【家事や育児から離れられる、ひとりの時間をくれた】
しんどくてなにもしたくないときにひとりでいれるように他の家族を連れて外出してくれた。(31歳) |
私がイライラしすぎていた為、夫が一人の時間を与えてくれて、1日ゆっくりできる日を作ってくれた。(33歳) |
ちょっとしたイタズラで子どもを怒ってしまい、そしたら主人が子どもに遊びに行こうかと誘って、子どもと遊びに出かけてくれた。(38歳) |
仕事の休みが重なっても、1人で居たいときは一人にしておいてくれる。(39歳) |
【その他】
夜に大好きな抹茶スイーツを買ってきてくれた。(31歳) |
ちょっとしたことでイライラして子どもに当たってしまい、夫に「今イライラしやすい時期だからごめん」と話し理解してもらった。(35歳) |
PMSがあることを打ち明けると、仕方ないことだもんねと受け入れてくれて、そっとしておいてくれた。(38歳) |
自分の体調のきつさを、ただ聞いてくれた。(39歳) |
とにかくイライラするという事を聞いてくれた。(39歳) |
今回の調査から、母親の約3人に1人が、産後のPMSがひどくなったと感じていることが明らかになりました。PMSの症状は、人それぞれです。自分のPMSはどんな症状なのかを理解し、元気な時に、自分のPMSはどんな症状なのか、どう接してほしいかをパートナーや家族に伝えておくことが重要です。母の日をきっかけに、パートナーと産後のPMSの変化やPMSの時にどんな風に接してほしいのか、話し合ってみてはいかがでしょうか。
今回のリリース内容に関する取材、インタビューをお待ちしております。 「生理やPMSの課題」「男性への啓発の重要性」「フェムテック」ほか、「女性の健康課題」「健康経営」「女性の活躍推進」「ジェンダーギャップ」「妊娠・不妊」「ピル・緊急避妊薬」「包括的性教育」など、様々な切り口での情報提供が可能です。お気軽にご連絡ください。